中学生の頃、私はJeff Beckに似ていると言われていた。ただし顔の話(多分これを読んだ家族は爆笑)。自分では、顔の輪郭と鼻の形だけはそっくりだと思う。
高校生の頃、Eric ClaptonとJeff Beckのどちらが上かという不毛な議論を果てしなくやっていた。意見は割れるのだが、とりあえずJeff Beckの方がカッコいいというところでは一致をみる。
ギター少年としての私は、Jeff Beckのスタイルは、実はあまり好きではなかった。突拍子もなくてついていけない、というのが正直なところ。でも、Jeff BeckがFunk Albumを録音しているらしい、という噂が流れた時には密かに興奮した、この噂のFunk Albumこそ後に『Blow By Blow』としてリリースされたものだった。初めてそれを聴いた時は、本当に熱かったのをよく覚えている。
近年のJeff Beckについては、もう、好きとか嫌いなどという問題ではなくて、とにかくひたすらに愛おしい。
そんなJeffの初期の頃の、つまり自分にとって懐かしい時代のベスト盤を選ぶとすると、やっぱり『Rough And Ready』で決まりになる。
71年のリリースなのだが、あの時代の空気を本当によく現していると思える。素直に SOUL が強く入ったアルバムなのだが、その入り方がいかにもJeff Beck...と感じてしまうのだ。思えばこの時代のSOUL Musicというのは、《僕たち》とって、なんと言うのか(大袈裟だけれど)神々しくさえ感じられたりしていたのだ。その神々しさをカッコよくROCKにたたみこんだこのアルバムは今聴いても傑作だったと思う。
【ギタリスト Guitaristの最新記事】


