最初に、割と、どうでもいい話です。
某大手通販サイトで、このアルバムを「豪華3枚組み」と紹介していたのですが、
「豪華」というのは完全に嘘です(笑
正しくは「お買い得3枚組み」、もっと正確に言うと「お買い得 2+1セット」ですね。¥2、200だったかな・・・
手にとって眺めた感触はほとんどブート盤ですね。ただし、ブート盤以上に楽しめる「お買い得」盤であることは保証します。
ジャケ裏の記載をそのまま書くと
Your 3-DISC SPECIAL EDITION INCLUDES:
Elixer/ Bria-Valente
LOTUSFLOW3R/ Prince
MPLSOUND/ Prince
となっています。
今回は、3枚組みのうち、『LOTUSFLOWER』だけについてだけ手短に印象を書くことにします。
というのも、もう1枚の『MPLSoND』を、『LOTUSFLOWER』とまとめて語るのは絶対無理!・・・だと感じたからです。この2枚を分けてくれたプリンスに感謝します(笑
ひとつにパッケージされた作品では―なく、別々のアルバムとして切り分ければ、少しは楽に受け止めることができるような気がするわけです。
さらに、パッケージ中もう1枚の『Elixer』/Bria Valente については、何故これが同梱されるのか私には理解し難く、失礼ながらとりあえず黙殺します。3枚組みに同梱セットしてもらえる、という異例の厚遇・・・Bria Valenteという人は随分と幸せな人だな、と思います。
ジャケット「裏」に、「表」の絵柄をズームアウトしたものが、小さくあしらわれているのですが、この絵柄、SANTANAの銘盤「LOTUS」にそっくりなんですね。
LOTUSといえば横尾忠則氏のイラストでよく知られたSANTANAのライブアルバムで、今でも復刻版が入手可能なようです。
ちょうど、同時代のマイルス・デイビスのライブアルバム、アガルタ、パンゲアも同氏のイラストで飾られていて、あの時代=BLACKでFUNKなROCKの時代の雰囲気をひとまとめに括れてしまう「イメージ」なんですが、僕らの世代には結構インパクトが大きい、というか、絵柄を見ただけで時代の香りが漂ってくるような気がしてしまいます。
それで、肝心の『LOTUSFLOWER』のサウンドに話を移すのですが、冒頭の「From The Lotus...」を聴くと、SANTANAの「LOTUS」の時代っぽい音なので、いきなり話が元に戻ってしまいます(笑
過去の作品なら『Rainbow Children』のフレーバー、と、乱暴に言ってしまえば早いと思いますが、なるほど・・・今回はそういうアルバムなのか・・・と納得してしまうと、これが全然違うのですね(笑
かつてのプリンスが、自分はJimi HendrixよりもSANTANAに強い影響を受けた、という意味のことを語っているのを読んだ覚えがあります。
「From The Lotus...」を聴きながら、なるほど、プリンスはJimi HendrixよりもSANTANAに影響を受けているんだ、と納得すると、これが、また全然違うんですね(笑
今回のアルバム『LOTUSFLOWER』は、Jimi Hendrixのトリビュートと呼びたくなるほどのギターアルバムになっています。
ギターアルバムだというのはかなり前から耳に入っていました。でも、Jimi Hendrixへの、誰にでもわかるような参照というのは、やっぱりちょっとした事件です。
どの位の事件かというと、「Power Of Soul」の『Purple House』で、プリンスが
JimiトリビュートなBluesを弾いてみせてくれた時に匹敵する事件です。
モンタレー・ポップ・フェスティヴァルでのあまりにも有名なシーンで広く知られた「Wild Thing」を、ギターサウンドは言うまでもなく、歌い方〜舌鼓(笑)まできっちりと参照してみせた(track:3)「Crimson And Clover」。
Jimi の「Wild Thing]自体がカバー曲ですが、同時代の別曲=「Crimson And Clover」でWild ThingのJimiを再現するという懲りようは、いつもの通り。
さらにインパクト強いのが(track:11)「Dreamer」なんですが、これは誰がどう聴いてもJimiの「Voodoo Chile Slight Return」そのもの。
サウンドの重さは「Endorphinmachine」級で、この重さもプリンスのROCKチューンとしてはかなりの異例です。WOWペダルの雄叫びなどは「ジミオタ」と呼びたくなります。
さらにだらだらと列挙すると、「WoodStock Improvisation」な(track:5) 「Colonized Mind」。
「WoodStock Improvisation」というのは単なるたとえで、Jimiがライブでしばしば聴かせてくれた、しっとりとしたギターバラードを、ピッキングの憂いまできっちりと再現してくれるのが「Colonized Mind」です。
(track:2) 『Boom』のイントロは、『Castle Made Of Sand』や『Little Wing』でおなじみのインドっぽい9th=ジミヘンコード。あれです、あれ(笑
だらだら列挙しても面白くないので・・・
今回のアルバムは、Jimi Hendrixへのトリビュートアルバムである、と結論づけて納得してしまうと、これが、どうも、やっぱり違うんです(笑
『LOTUSFLOWER』がギターアルバムであることは間違いないのですが、それをあえてカッコにいれて聴いてみると・・・
「Around The World...」や「Sign’O’The Time」など、プリンスのキャリアの中でもコアになってきたサウンドを、その参照先をあえて明示するような手振りで丁寧に再構成したアルバム。
私にはそんな風に聴こえました。
Jimi Hendrix参照がどうしても目立ってしまいますが、このアルバムが参照しているのは、Jimi Hendrixそのものというよりは、Jimi Hendrixこそがまさにシンボルであるところの「あの時代〜あの頃のROCK」なんだと、そういう風に聴こえるんです。
と強引に結論づけてはみたものの、
今回のFUNKチューン、『Feel Good, Feel Better, Feel Wonderful』、もしかして、キャリア中で最強?とさえ思わせる、このFUNKの切れ味は、どう説明すればいいの・・・と、自分で突っ込んでみると、結論がすぐさま揺らぐのですが・・・
相当に散らかりました(笑
おといいますか・・・感想を述べようと思うと散らからざるを得ないようなアルバムだとご理解ください。
2009年04月26日
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ギターアルバムなんですね?
Jimiくん、トリビュート的ではあると。
でも、サンタナ?
Funk的にも、素晴しい曲がある。
ううう〜ん・・・。
買おうか、どうしようか決断できません^^;
その1として、今回は態度留保しました。
>ギターアルバムなんですね?
1枚 (LOTUSFLOWER) がギターアルバムであることは間違いありません。これは断言できます。
> Jimiくん、トリビュート的ではあると
Jimiトリビュートであると完全に宣言していると思います。
その2を先取りして書いてしまうと、
プリンスは、ベタなトリビュートを出すことを嫌って
2枚組で微妙にバランスとったのだと推測してます。
私としては、これを「Jimiトリビュート」として簡単に片付けることをよしとしませんでした。
次回は、もうちょっとサクっと結論付けます。
・・・というか、そうなるよう努力します(笑
ターゲット限定などもあって若干遅れましたが、日本でもようやく流通され始めましたね。
初登場全米2位というのは、彼の戦略の結果かもしれませんが、こうして50歳のアーティストが未だに第一線にいて活躍しているというのは、ファンとしてはとても嬉しいことです。
今回の3枚組はプリンスの長いキャリアの中で代表的な作品になるような傑作だと思いました。
Bustacatさんが仰る通り、ジミを意識した(というよりも"Dreamer"はまさにですね!)楽曲が並んでいて、しかし1996年の"Chaos & Disorder"とはまた違う成熟したギターアルバムだとも感じました。
歌詞的には、MPLSoUNDの"Ol School Company"に"Power To The People"が出てきたり、"Dreamer"というのが"Imagine"の"Dreamer"を別の解釈から歌っていたりと、ジョン・レノンの影がちらついているようにも思えました。
Lotusflow3rの方はダウンロード版とアルバム版で3曲目が違いますが、どちらもいい流れですね。
ちなみにプリンスが冒頭にああいったインスト曲を持ってきたアルバムは初めてで、これもまた新鮮でした。(For YouやNEWSを除く)
またレビュ−がアップされるのを楽しみにしています!
本当にご無沙汰です。
今回のアルバム、ギターに目が眩んでしまって、なかなか作品として聴くことができません。第1印象とは裏腹にとても書きにくいアルバムです。
>"Chaos & Disorder"とはまた違う成熟したギターアルバムだとも感じました。
Chaos...はどちらかというと、ロックンロールなギターアルバムで、その軽さが個人的にはちょっと辛かったんですね。でも、今回はどっぷりとロックなギターアルバムで、仰るように成熟感もあり、「これはもしや俺のためにつくってくれたのか?」なんて、下らないことを思ったりしています。
>ジョン・レノンの影がちらついているようにも思えました。
私も、何故か、John Lennonを感じました。どこが、と問われると困るのですが、おそらくJohn Lennonそのものというよりは、彼が代表する時代の空気を感じたのではないかと思います。まさにそれがうまく書けなくて、少々イラついたりもしているんです。
If the white house is black
We gotta take the radio back
Power 2 the people
というのは、オバマからの連想なんでしょうか??
あの頃、POWER TO THE PEOPLE はラジオから街へあふれてました・・・私はまだガキでしたが・・・
いずれにせよ、もう少し頭を冷やして聴いてみたいと思います。