2006年03月26日

Prince 3121 レビュー

3121album
 先行して聴いていた曲があるとはいえ、リリースされてからまだ1週間もたたない Prince のアルバムにレビューを書いてしまうのはあまり得策ではないかもしれない。と思いつつiTuneのカウンターを見たら、多い曲はもう18回も聴いていたりする。
 殊更にこのアルバムはどちらかと言えばPOPアルバムだと思うので、もうレビュー書いちゃっていいでしょう(笑

 今にして思うと、前作 『Musicology』 は(比較の問題として)やや難しい作品だったかもしれない。単なるPOPアルバムとはとてもいい難いし、ある種の絶妙なバランス感覚に基づいて構成されたと思われる作品の、その全体像が、なかなか捕まえられなかったように思い出される。
 『Musicology』 は、ある種のプライドと気品に満ちていたように思えてならない。その意味でいうと今回のアルバム『3121』は、いい意味でも悪い意味でも Prince らしい『猥雑さ』が戻ってきたようだ。その猥雑さはかなり際立つとはいえ、いつもの密室性がやや薄れ、健康的?健全?とすら言ってしまえるようなサウンドに少しだけ驚かされた。もちろん「プリンスのアルバムとしては…」という前置きつきだけれど。


 POPアルバムとしての完成度は多分完璧で言うことなしだろう。今回に限ったことではないとはいえ、曲の並びがまずもって完璧で息つく間を許さない。このアルバムをつまみ食いするのは絶対にもったいない、無茶無茶にもったいない。収録順にあちこち振り回されるのがなんといっても最高でしょう。12曲収録されているから曲間が11回あるわけだけれど、この11回のコントラストが毎回のように鮮烈で見事だ。
 でも『アーティストの作品』としては……ちょっと物足りない部分もなきにしもあらずかもしれない。まず、私にはスローバラードがやや物足りない。前作の"Call My Name"や"On The Couch"には完全な降伏を喫していただけに、今回の同路線である"Satisfied"はやや物足りない。決して悪くない、どころか、とてもいい曲なんだけど、Prince ならば、あと後一押し二押ししてほしかったところだ。

 サウンドへの偏執的なこだわりはこれまでと全く変わらない。この点は楽観していたけれども、それでも安心させてくれるだけものがあった。でも、曲自体へのこだわり、というか COMPOSER としてのこだわりが薄いように感じるのは私だけだろうか。
 それともう一つ、特筆すべきだと思うのは、今回のアルバム、全体としてグルーブがとてもナチュラルだということ。これまでの Prince のグルーブというのは、独自のキツイ癖があって、どこか引き攣ったようでありながら、聴いているといつの間にか癖になるという独自の魅力をもっていて、そこがPrinceの大きなウリのひとつだったし、それは、80年代からずっと変わりがなかったように思う。それが、今回はグルーブが何故か自然体でスムースでさえあり、別系統ジャンルのグルーブを思わせるものがる。グルーブが自然でスムースであるということは Prince としてはかなりの異常事態だと感じた。
 そしてさらに、今回はFUNK度が薄いのではないだろうか……と書いてしまうと、「Black Sweatはどうなのよ−」と突っ込まれそうだが、それには「Black Sweatだけかよ−」、と返しておこう。

 今回のアルバムには久しぶりにわかりやすい華がある。それも80年代のプリンスを彷彿とするようなお馴染みの妖しい華。これがファンを喜ばせないわけがない(でしょう?)。"Parade"であるとか"Sign 'O' The Time"といった声があちこちから聞こえてくる。ただ、この80年代調は素材であって、フレイバーであるに過ぎない。素材は今=2006年のやり方で丹念に調理を施されている。このあたりは、かなり自信をもって断言してしまおうと思う。このアルバムに懐古調はない、原点復帰調も全くない、といってよい。このあたりのことは、去年Stevieのアルバムレビューで書いたこととほぼ同じだね。

 ところで、プリンスのキャリア中で、もっとも華があったのは、"Parade"? "Around The World"? いずれにせよ80年代の作品であることはファンなら誰しも異論はないだろう。でも、あの頃の華と現在を比較するのはちょっと無粋ではないか。今回のアルバムの華は、溢れる才能に勢い余って振り撒いた「あの頃」の華とは異質なものだと思う。というか異質であるに決まっている。例えば、奇抜な素材を採ることをむしろ避けているように感じられるし、その代わりに、比較的オーソドックスな素材に対しての念入りな調理法にこそ拘りを見せているようにも思われる。こうした傾向は、90年代から見られたものかもしれない。しかし、90年代の作品には、現在の作品に見られるような、自信や安定感は存在していなかった。いつもどこか迷いや散漫さを残していたように思うし、プライベートにおける出来事やビジネスにおけるごたごたの数々も少なからず影響していたことだろう。だからこそ、近作における、安定感と不敵な自信を、アーティストとしての成熟として受け止めたいと思うのだ。

 とりあえず、私は、このPOPなアルバムの派手なサウンドの狭間に、時折顔をのぞかせる控えめなリリシズムの方に耳を傾けてみたいと思う……とかいいつつ、実はBlackSweatばっかり聴いてたりして(笑
 いずれにせよこのアルバムはファンを喜ばすことだろう。普通の音楽ファンでPrinceもお気に入りという人は迷うことなく「買い」だと思う。お薦めできます。
 コアなマニアはどうだろう。意見は分かれるかも知れない。



O)+> 1. 3121
 まったりとしたミディアム・スローでダークな雰囲気を持つFUNKナンバーだが、意外やグルーブはひじょうにスムースでナチュラルだ。それもバンド的なナチュラルさとは、少し違う、いや、だいぶ違う心地よさを持っている。バンド的なグルーブの持つスリリングなテンションよりも、文字通りの安定感とその心地よさが目立つ。
 さらにはドラム・サウンドがこれまたナチュラル、というかまともで普通。これが実に不気味なほど新鮮に聴こえる。普通であることが不気味、というのは Prince ならではのこと。サウンドはいつものように神経「逆撫で」系の刺激系で、曲想自体がどちらかといえばマニア受け系のFUNK曲を、小気味よくポップな小品に仕上げてくれた。このあたりの仕上がりは流石だ。
 そしてギターのあしらい方が実にお家芸的な巧みさを見せていることも付け加えておこう。これは私には絶対に真似できない(あたりまえだって)。さらに短いギターソロがこれまた非常に良い。実は私、これまでPrinceのギターソロを良いと思ったことがほとんどないのだ。でもこの曲のソロは良い。短いとはいえ、これ以外は考えられない、と思わせるほどの見事なはまり具合を見せている。

O)+> 2. Lolita
 このイントロのアナログ風シンセブラスはいったい何なのですか(笑。初めて聴いたときには椅子から転げましたよ。
 アナログシンセ音のサンプリングだと思うけれどひどくノイジーで、そのノイズが耳に障る。このノイズ敢えて強調したとしか思えない。
 曲は「カリフォルニアの青いバカ」的な突き抜けた明るさ、往年のデビット・リー・ロスに歌わせたいくらいだ。歌詞もあいまって猥雑な歌と呆れる明るさは、喩えようがなく、あるいはフレンチポップの猥雑さにも通じるかもしれない。あっけらかんとばかばかしい歌詞はなんとなく"Boys And Girls"を思い起こさせるけれど、それで言うなら、曲としての出来栄えは残念ながら"Boys And Girls"の方が数段上だと思う……
ところで、このLolita、肌の色は褐色だね。

O)+> 3. Te Amo Corazon
 これは、前曲との落差がほとんど快感。思い切りウェットなラテンのバラード。ドラムは前の記事で紹介したCora Colman。完璧なイントロから由緒正しきレトロなエンディングまでほとんどPrince印の完全パッケージ。
 完全パッケージって書いちゃうのは簡単だけど、それなりに事件ではあります。

O)+> 4. Black Sweat
 これまた全曲との落差がジェットコースター。
 このテのFUNKの試みは過去に何度もあったが、今回はまさに極まった感がある。とにかく音を徹底的に削いで、削りに削って極太で漆黒のFUNKサウンドが残った。Princeの音を削ぐ試みは80年代から多くあったとはいえ、ここまで削いでしまったことは多分ない、と思う。
 例えば、音を削いでソリッドなサウンドを聴かせていた"Sign O' The Time"も、この曲に比べればはるかに音数が多い。"Housequake"も"Hot Thing"も、Black Sweatと比べたらカラフルとさえ感じられる。
 あるいは"Kiss"。この曲と似てるという声が一部にあるようだが、確かに音の並べ方はよく似ているけれど、Black Sweatは全くの別趣向だし、音数ははるかに少ない。聞くところによると、あの"Kiss"も、当初はもっと色々な音が載っていたものを、Princeは、容赦なく音を削いでいってあのサウンドができあがったそうだ。

 ゲートっぽいキック(これもお家芸)が左右に振られてボトムはこれだけ。本当にたったこれだけ。キックのゲートを左右に流して真ん中に軽いキックというパターンはあったけれど、左右均等のゲートだけというのは、これまでなかった?ように思う。
 ベースラインと呼べるものはほとんど無きに等しい。後半でシンセベース風が少しだけ入ってくるがこれもボトムを支えるというものではない。ハットの音数も最小限、これ以上は削れないというレベルだが、そのせいかハットの切り裂くような音の存在感が際立っていて、これまた印象的。

 これはもうJB-FUNKセオリーの極致ですよ。
 かつて若い頃のブーツィーが、「FUNKのベースはね。音3つでいいのよ」なんてインタビューで語っていたことがあったが、これはまさにJB教育の賜物なわけ。そのわりにはブーツィー、お前音いっぱい弾いてるじゃないか、という落ちはあるんだけど、とにかく、Prince がJBセオリーの「現在」を体現してくれたことに私は涙するですよ。

O)+> 5. Incense And Candles
 ヴォコーダーのさりげない使い方がいかにも由緒正しくて、Rogerを懐かしく連想してしまった。が、曲全体は実にコンテンポラリーR&Bではない……ですか?
 でも、後半のウェットな感触はカリプソ的なカリビアンブルーのリリシズムを匂わせる。Tamarが特筆ものの魅力を振りまいている。彼女のVOICEが少し入ってきただけで曲がカリビアンブルーに染まるのがわかる。

O)+> 6. Love
 チープなドラムの音は、もしかして日本の某メーカー製の古いアナログ・ドラムマシンのサンプリング? これもまたノイズがすごい。これはもう明らかに意図的だ。
 テーマリフを奏でるシンセの音もアナログっぽい。これがかなり印象的で、しかも相当危ない。

O)+> 7. Satisfied
 待ってました! のバラードなんだけど、これが何故か私には今ひとつ「こない」。
 伝統の由緒も正しく定石にのっとり、さらにはツボを押さえた曲作り。これでいうことない、はずなのだが何かが足りない。定石の上にあってもいつもの濃密なPrince印をもっとアピールしてほしかった、ということかもしれない。
 だいたいにおいて、Prince のアルバムを聴くとき、私はまずスローバラードを楽しみにして聴くのだ。だから、バラードへの評価は思いっきり厳しい(笑
 それにしても、作るほうは大変だけど、評価するほうは気楽なものだとは思う。

O)+> 8. Fury
 すいません。私この曲は毎回飛ばして聴いてます。悪い曲ではないと思うし、この曲が好きな人もいるでしょう。ライブで聴くと楽しいかもしれないっす。でも私はちょっとだめなようです。レビューのためにちゃんと聴いてみましたが。なんだか80年代のダイア・ストレーツを思い出しちゃいました。

O)+> 9. The Word
 人によっては、この曲のリリシズムを凡庸に感じるかもしれない。しかし、このリリシズムはPrinceにしか表現できない独自の世界のものだと私は思う。ここにはとてつもない孤独が沈んでいる。人生の孤独を通り越した場所にある孤独。Princeという人はこれといつも寄り添いながら音楽を作っている、という、あるいは他愛もない思い込み……

O)+> 10. Beautiful, Loved & Blessed
Ashrey.bmp
Tamar aka Ashley Ta'Mar Davis

 これは、O)+> 5.以上にコンテンポラリーR&Bな仕上がり。Tamerが主役で、そして彼女がとても魅力的だ。
 しかしながらFUNKYな後半部はやや意外な展開か。なんとスライの"Thank You"のギターリフが出てくる。ギター3本がねちっこくからむのだが、これがカッコよくて思わずにやけてしまった。イントロからはちょっと想像つかないこのエンディング。
Hey, Hey, Hey, Wake up it’s a new day! がとてもグルーブです。

O)+> 11. The Dance
 とりあえず今のところ一番気に入っている曲がこれ。この曲がなかったらこのアルバムの評価はかなり変わっていたかもしれない。間奏のピアノだけでもこのアルバムを買った価値があったと思っている。しっとりとしたラテン風味がたまらない。

O)+> 12. Get On The Boat
 しんみりと終わってしまわないところが今回のアルバムのいいところ。Latin Funkの饗宴がフィナーレを飾る。ホーンが唸る。パーカッションが煌めく。メイシオもシーラも全開かつ全快。特にシーラは久々にのけぞらせてくれる。出足はニューヨリカンの饗宴かと思いきや、後半が盛り上がるにつれ、なんだか70年代のサンフランシスコ・ベイエリア・サウンドを連想してしまった。
cora.jpg
Cora Colman

 リズムセクションを支えるのはCora Colman(Dr)とJoshua Dunham(Ba)ご夫妻。これが実に質素というか控えめで、正直巧いんだか、下手なんだかよくわからんのですが、少なくともしなやかで心地よいリズムを供給しているから、役割は十分に果たしていると思う。逆にこの控えめでシンプルなリズムユニットが、シーラを爆発させているので、結果として二重丸ではある。

 ライブでこの曲を聴いたら私卒倒しますね、多分。いや絶対。
 だから、久々に行きたいですね!!プリンスのライブ。

最後まで読んでくれてありがとう!
posted by BustaCat at 01:08| Comment(13) | TrackBack(2) | プリンス Prince | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こちらこそ、ありがとうございます!!
「詳しくはまた」という前回のエントリを見てから、ずっと楽しみにしておりました。
BustaCatさんのレビュー、丁寧で詳しく、そして読みやすいです。きっと言い表し方が文学的だからなのね、「上手いこと言いはるなぁ」と思うの。

『Musicology』を聴いた時、その完成度にびっくりしました。
Princeは好きだったし、そこそこ聴いていたんだけど、正直言って80年代の猥雑さはちょっと惹いてしまう部分もあったんです。自分も若かったしね(笑)。
「Sign 'O' The Time」は確かにかっこいい。なんだけど、「Musicology」のライブ映像(PVじゃなくて2004年のライブね)を観た時の方が鳥肌がたちました。

『Musicology』そして『3121』を聴いて、今現在のPrinceの魅力にやられちゃってから、タイムバックするように「Sign 'O' The Time」を観てみる。以前よりずっと良さがわかりますね。
ちなみにこれ、LDで持ってるんですが、DVDはリマスターされて映像も音響も素晴らしくなってるそうですね。今日amazonで注文しました。楽しみです!

「3121」の全体の流れ、曲の繋ぎ方が完璧、という意見に激しく同意です。
素晴らしい作品は大抵1枚があっという間に終わってしまい、「え、もう終わり?もう1回聴こっ」となりますが、このアルバムもまったくそうですね。
こんなかっこいいアルバムは売れたらいいなぁと思ってたら、売れてるみたい。そりゃそうですよね(笑)。

Posted by きみ駒 at 2006年03月26日 16:31
こんにちは。
BustaCatさんのレビューを読んでから、購入するかどうかを決めようと思ってました(笑)で、今日、渋谷のレコファンで¥1,580だったので買ってきました。今聴きました。
う〜、う〜、Princeのアルバムとしてはかなり聴きやすいですよね?なんて、ヘンな書き方をしてしまいましたが、BustaCatさんの感じた通りだと思います(笑)
私も8.Furyは、ちょっと・・・^^;
最後の曲は、Liveでぶっ飛びそうですね、確かに。
う〜ん、聴き流すことができる殿下のアルバムは殿下らしさを求める人には、ちと物足りないか、という感もありますが・・・?
う〜ん、もう少し聴きこんでみますね。
Posted by オクターブの共鳴音 at 2006年03月26日 18:22
>きみ駒さん。
うゎ、Sign 'O' The TimeのLD持ってたんですか。
私はリマスターDVD、今のところ禁欲してます(笑。というか、今年になってDVD1本も観てないし、CD聴きこむのも3121が最初だったりして、寂。
私のPrinceとの付き合いは相当長いのですが、やっぱMusicologyに、特別な思い入れがあったりします。

>オクターブさん
>BustaCatさんのレビューを読んでから……
う〜。責任重いな(笑
私の友人も今回のアルバムの評価は逡巡してるみたいです。
「でも、いいかも……」「でも、つまんないかも……」ってな感じ。
私は迷わず楽しんでます。
今回はなかなかの「快作」、よって気が早いけど次作に「傑作」ないし「怪作」を期待!

Posted by BustaCat at 2006年03月26日 20:59
こんにちはー
今回もレビュー興味深く読ませて頂きました。
私はへそ曲がりなのか80年代の
プリンスよりも「レインボー・チルドレン」の
ようなプリンスのほうが好きなんです。
何かスルメみたいに聴き込めば新しい発見が
ありそうで(笑)

このアルバム悪い意味ではなく、サラ〜っと
してるなぁ〜というのが第一印象。
確かにナチュラルに感じる部分が多い?

この人、ファンクな曲でも不思議となぜかベースは
目立たない作り方をするんですよね。
ドラムは凝るくせに(笑)
あのラリー・グラハムもプリンスのアルバムでは
目立たず地味だったですから。

個人的にはもう少しファンクなリズムの曲が
聴きたかったです。まあ、それだけに
ベイエリア・ファンクやJBマナーのファンク
スタイルの曲が光ってましたが。

もう少し聴き込んでみる事にします。
Posted by ジャックスケリントン at 2006年03月26日 21:56
ジャックさん。どうもです。
>不思議となぜかベースは 目立たない作り方を……
そう、そうなんです。Princeのベースラインに対する考え方、というか感性ってひじょーに謎です。昔からすっごく不思議に思ってます。「ベースラインが邪魔」なんて発言もあるし……
できることなら本人に質問してみたいです。ほんとに(笑
Posted by BustaCat at 2006年03月26日 22:25
どうもこんにちは。

自分はいつもCDを買う時、「解説・対訳」からの先入観を入れたくないので、もっぱら輸入盤をセレクトして購入しており、この新作「3121」も輸入盤を買いました。しかし!殿下に関してはやっぱり、BustaCatさんのレビューが来る!と期待してましたよ。ん〜〜今回もすごい読みごたえでした。

自分も実は「11.Dance」が一番ゾクゾクきてます。英詞から宗教色まで読み取ることができなかったので、まだまだ英語の勉強が足りんな…と思った次第ですが、確かにサウンドはヨーロッパ王朝といった趣きが、「過剰演出」されていると思います。もちろんいい意味です。個人的には、トニックと裏コードの反復、そこからところどころ道草している楽曲構成なんてもろツボです。

ちなみに自分の古い友人にも試聴を薦めたら、これは傑作だ!とTSUTAYAに走ったものの、売り切れだったそうです。うれしい話ですね。
Posted by SK at 2006年03月29日 14:18
SKさん。お久しぶりです。

英詩を深読みしたわけではないです。全くの雰囲気の話。結構、思い込みかもしれません。弱ったな(笑

11.Dance のコードは、ラテン系FUNKなんかでよく聴くと思うんですけど、殿下の手にかかるとこんなにお洒落な曲になるというところがマジカルです。
因みに、スティービーの曲のコードって真似しただけですごくカッコよくて気分が出るのだけれど、
プリンスの曲のコードを真似すると、大抵「とんでもない」ことになっちゃいますね(笑
Posted by BustaCat at 2006年03月30日 01:26
あはは!その通りですよね、コードの話。
Stevieの和音って、白玉のかたまりが奇想天外な編み物のようになっているけど、Princeのそれは、白玉でジャラーンって鳴らすよりも、音が出たり引っ込んだり1個しか鳴らなかったり…そういう隙間がPrinceらしさを生み出している面もある気がします。「The Dance」のお洒落さは、後ろで揺れ続けるストリングスと、何と言っても「ピアノ」でしょうね!
Posted by SK at 2006年04月01日 00:34
「鳴らさない」というのはPrinceの重要な手法かもしれません。音数、というか音色の数は少なくないのだけれど、隙間の演出がいつも印象的です。
それと、譜面に書くとごく正常な音が、サウンドとして異様な演出、っていうのも多いですね。
Posted by BustaCat at 2006年04月02日 19:06
はじめまして。
音楽に対する思い入れが強すぎて、
あえて違う分野のBLOGをやっておるものです。
実はある方のお薦めに従ってPRINCEの絵を描いてみたのですが
文が書けずに悩んでおり、検索してこちらに参りました。
もう彼のCDはずっと買っていません。
Black Sweatを聞いて買おうかな?と思ったのですが
やはり昔からのPRINCEファンには今ひとつという評価のようですね・・・
ところである方とはきみ駒さんでした笑
世間は狭いと申しますが〜笑笑
Posted by けん at 2006年04月04日 23:27
けんさん。はじめまして。

>PRINCEの絵を
拝見しましたっ!
いいですねぇ。もしかして『本職』なんですか?
Stevieもいいですね。今度Jimi Hendrixも書いてくださいよ。

今後もよろしく!
Posted by BustaCat at 2006年04月05日 00:34
はじめまして。

グアムからの投稿です。

プリンスの新譜と聞いて慌ててゲットしたのですが、
聞いてみてちょっと拍子抜け。

最初の印象は

「プリンスがプリンスだということは確認できたけど、
 プリンスが天才だということは確認できなかった」

というものでした。

つまり新しい驚きを何一つ与えてくれていませんでした。

それにも関わらずセールスが絶好調。

凡百のレビューを読んでも、レーベルの
顔色を伺ったようなものばかりで消化不良。

そんな折にこのサイトに行き着き我が意
を得た思いでした。

ありがとうございます。

Busta Catさんのレビューを読んでA Time
2 Love も聴きなおしてみようと強く思い
ました。

これからも色々と参考にさせていただきます。

ご活躍期待しています。
Posted by Gtaro. at 2006年04月08日 00:44
Gtaroさん。はじめまして。
グアムからの投稿ですか。う〜ん、BLOGって楽しいですね。

好き勝手な「思い入れ」、「思い込み」を偉そうに書きなぐっているこのBLOGですが、優れた作品というのは、こうした「思い入れ」、「思い込み」を山ほど喚起するモノなのだと思っております。

また遊びに来てください!
Posted by BustaCat at 2006年04月08日 22:22
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プリンス「3121」
Excerpt: 3121 (Dig)Prince あらためてやっぱりこの人は天才だ。今年48歳に
Weblog: What frequency?
Tracked: 2006-03-29 01:02

Prince / 3121 (2006)
Excerpt: きましたよきましたよ、Prince殿下が新作『3121』をリリースしました!!
Weblog: SK WebStudio Wandering Wonder
Tracked: 2006-03-29 14:19
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