2006年04月15日

3121 Aftermath(3)

 そういうわけで(どういうわけだ)3121の続きです。
昨日、クレイジーなPrinceマニアの友人CIAOさんと3121について電話で長々と討論しましたのでその結果を報告します(笑

 「討論するほどの話題かよ−」って……話題なんだよ−!

 彼女はPrince "For You"の時代からの筋金入りのPrinceマニアです。因みにCIAOさんの息子は目下Jimi Hendrixに夢中、だそうで、なんとも正しい!
 私がPrinceを聴き始めたのは完全にCIAOさんの影響です。一緒にバンドやってましたから。
 ところで、彼女は現在も音楽業界で仕事をしてる人ですので、そういった意味でのバイアスはさっ引いて考えます(笑
 それで彼女の3121に対する感想を、私の言葉で勝手にまとめると、
3121は、Princeのデビュー当時のフレイバーと、コンテンポラリなR&Bサウンドが渾然と折り重なっている……とのこと。

 Princeのデビュー当時のミュージック・シーンというのは、所謂ディスコ・サウンド全盛期で、音楽ファンにとっては暗黒の時代でした。音楽ファンにはものすごく退屈な時代であり貧困の時代だったんですね。別にビージースやアバが悪いというわけではありません。問題は猫も杓子も同じサウンドになっちまった……というところです。スティービー・ワンダーが"Key Of Life"で頂点を極めた後、ブラック・ミュージック・シーンはほとんど瀕死の状態だった、と言ってもいいくらいです。もちろん、良質の音楽はちゃんと存在していたんですけど、ダンス・ミュージックに押し潰されているような状況でしたね。
 そんなわけで、「あの」暗黒時代のブラック・ミュージック・シーンにデビューした若き天才Princeは救世主のような存在だったはずなのですが、日本ではごく一部で注目されるのみでした。
 デビュー時のPrinceはゲテモノどころか、才能の誉れ高き「優等生」だったんですね。その優等生の秀才ぶりはデビューアルバムでしっかり聴くことができます。
 その後、ブラック・ミュージック・シーンがクインシー・ジョーンズ一派を筆頭に、暗黒時代から抜け出すにつれて、優等生で秀才の殿下は、何故かゲテモノへと突然変異してゆくわけです。それでも殿下の(音楽的な)育ちの良さは、どんなゲテモノに化けても決して隠すことはできなかった……
 
 以上はあくまで私の初期プリンス感なんですが、CIAOさんの感想を踏まえてあらためて3121を聴いてみると、この作品は、Princeの「素顔」と「厚化粧」が等しく混在しているように思えてきてました。長年化粧をしていると、化粧顔も「もう一つの」素顔になる、とでもいいますか……
 そして、狙ったのか気まぐれなのかは定かではありませんが、今回のサウンドは80年代初頭サウンドを強く意識しているのは間違いないように思われます。

 因みに所謂80年代サウンドと、80年代初頭サウンドは全然別物です。Princeはミュージック・シーンの大きな境界を跨いで突然変異したんです。

 まだまだ続く

posted by BustaCat at 02:15| Comment(0) | TrackBack(0) | プリンス Prince | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。