2005年04月22日

Stevie Wonder 新譜リリース直前に思うこと

KeyOfLife_dvd.jpg

 メイキング・オブ・キー・オブ・ライフというDVDがある。ファンなら持っている人も多いと思うのだが、その名の通り、"Songs In The Key Of Life" のメイキング・ドキュメンタリ映像になっている。
 Stevie 本人をはじめとして、 Key Of Life に縁のミュージシャンが次々と登場してインタビューに応える。Stevie が "I Wish" を弾き語り(あのリフを弾きながら歌ってみせる)。Key Of Life 録音時のメンバーを集めた "I Wish" の再会セッションまで観ることができる。

 ファンとしてはゾクゾクするような垂涎ものの DVD なのだが、ふと考えてみると……

 Stevie は、70年代が自分のピークであり、Key Of Life が自分の最高傑作であることを、ここで自ら認めてしまっている。さらに考えてみると、Stevie のステージを観たことがあれば知っていると思うが、Stevie のステージは、ほとんど70年代の曲を中心にして構成されている。もちろん、ファンサービスという側面はあるだろうが……

 これだけの才能がある人なのだから、いつも最新作が最高傑作であってほしいと願うのは贅沢だろうか。あるいは、20代半ばにしてあれだけ完成度の高い傑作、3部作 〜 Key Of Life をだしてしまったことの、反面においての不幸というのを考えるべきだろうか。

 だれもが認めることだが、70年代の Stevie は、恐ろしいまでにテンションが高かった。それは、単に若かった、ということにとどまるものではないと思う。60年代末に、キング牧師が暗殺されてから、ベトナム戦争の泥沼を経て70年代にいたるアメリカ社会に対する、言ってしまうなら「怒りと憂い」が、Stevie のモチベーションとなっていたことは容易にみてとれる。
 社会的なメッセージを持った音楽が優れた音楽だ、などと言うつもりは毛頭ない。それどころか、音楽はそれ自身がメッセージそのものであるのだから、そこへさらに言葉によるメッセージを上乗せするのはよろしくないと考えている。

 しかし、それでもミュージシャンには、(例え「天才」といえども)モチベーションが必要だ。

 2005年の「今」現在にあって、Stevie が再び、「怒りと憂い」の中にいることは間違いない。
 だから、期待せずにはおれない。今回の新譜。



 ところで、肝心の新譜の方ですが、某業界筋から5月中旬という情報が入ってますが、真偽のほどはわかりません。とにかく、リリースされたらその日がリリース日です(笑



この記事へのコメント
いつもお世話になります。

スティーヴィー・ワンダーの新譜楽しみですね〜。
21世紀になって彼の「新作」を拝めるってのは、リスナーにとっては幸せこの上無しですね。
いつも思うのですが、この人については、視力にハンディキャップを持っているにも関わらず、このような名作群を作り続けていることが、そもそも賞賛に値すると思います。
自分もバンドやってるのでわかりますが、やはり編曲する過程では「モノを書く/記録する」って作業は避けられないですもんね〜。やはり天才です。

Posted by KMCにしむら at 2005年04月24日 17:37
コメントどうもです。
スティービーって、頭の中にスコア「書く」みたいですね。それもいっぺんに数十曲分を正確に・・・
でも、これだけじらされると期待爆発ですね。
Posted by BustaCat@Musicology at 2005年04月25日 12:35
こんばんわ。スティーヴィー・ワンダー のHPに昨日
(モータウンレコード)見に行きました。"So What The Fuss"聴きましたが、なかなかいいです!!

私もNew Album首を長くして待ってます。
早く聴きたいけど、こればっかりは、ね!
Posted by ミーナ at 2005年04月26日 21:42
ミーナさんどうもです

Stevieの新譜、連休中にじっくり聴こうと思ってたんですけど、どうやら無理みたい……(泣
Posted by at 2005年04月26日 22:41

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