2005年06月15日

マイルス・デイビスとジミとそしてプリンス

天才たちの繋がりについて、わたしが述べるより、まず、天才自身=マイルス・デイビスに語ってもらおうと思います。
以下は全て マイルス・デイビス自叙伝〈2〉宝島社文庫 マイルス デイビス (著), クインシー トループ (著), Miles Davis (原著), Quincy Troup (原著), 中山 康樹 (翻訳) からの引用です。
翻訳されているとはいえ、マイルス・デイビスが「生」の言葉で、ジミ・ヘンドリックスやプリンスのことを語っています。

天才の最良の理解者は天才……なんですね。多分。
()内は引用者が補填

//// 引用はじめ
(ジミ・ヘンドリックスについて)

1968年にオレが真剣になって聴いていたのは、ジェームス・ブラウン、ジミ・ヘンドリックス、スライ・ストーンだった。……最初に惹きつけられたのはジミ・ヘンドリックスだった。

(ジミは)コルトレーンが吹きまくっていた演奏も好きらしくて、確かに彼はトレーンと似たような方法でギターを弾いていた。

(ジミは)オレのトランペットのサウンドにギターのヴォイシングが聴き取れるとも言った。

ジミはとてもいい奴で、静かだが激しく世間のイメージとは随分違っていた。ステージで見せるワイルドでクレイジーなイメージとは逆だった。

ジミは独学の、偉大な、天性のミュージシャンだった。

……ピアノかトランペットで演奏してやると、誰よりもすばやく理解してしまうんだ。あんな奴はいない。彼は音楽を聴くための天性の耳を持っていた。
オレやトレーンのレコードをかけて、何をやっているかを説明してやった。そのうち彼は、オレが教えたことを自分のレコードで生かしはじめた。すばらしかった。彼はオレに影響を与え、オレも彼に影響を与えた。

バンド・オブ・ジプシーでやり始めた時の彼は、とうとう自分が徹底的にやりたいことを見つけたという感じだった。
この頃にはオレもワウ・ワウを使うようになっていた。ジミがギターでワウ・ワウを使っていた時ののヴォイスに近づきたかったからだ。

まだ若くてあまりにも大きな可能性を前にしてのジミの死には、本当に動揺してしまった。だから、葬式に行くのは大嫌いだが、シアトルでの葬式には出ようと決心した。

(プリンスについて)

プリンスがオレの音楽を好きで、オレをヒーローの一人として考えていることを知った……とても誇らしく思ったものだ。

(プリンスの)ギターとピアノの演奏もなかなかだ……だが、オレにとって彼の音楽を特別なものにしているのは、教会的な要素とあのオルガンなんだ。すごく黒人的で絶対に白人のものじゃない。

彼(プリンス)はビートにぴったり合わせて曲を始め、それでいて常にビートに先乗りしている。彼は、セックスする時ラベルみたいなクラシックの代わりにドラムスを聴いているにちがいない。

オレが見るところ、このまま進みさえすれば、(プリンスは)オレ達の時代のデューク・エリントンになるだろう。

オレがもし誰かに「死んじまえ」と言ったら警察を呼ばれかねないが、プリンスだと誰もが素敵に感じる……プリンスはその名のとおり、親しくなれば人間としてすごく魅力的な奴だ。

(音楽の未来について)

音楽の本質はタイミングで、全てをリズムに合わせることにある。

コルトレーン、オレ、ハービー・ハンコック、ジェームス・ブラウン、スライ・ストーン、ジミ・ヘンドリックス、プリンス、ストラビンスキー、バーンスタインなど、過去二〇年間のすばらしい音楽を聴いてきてるから、今はどんなことだって、いくらでもうまくやれるはずだ。
//// 引用終り

ジミ・ヘンドリックスとマイルス・デイビスの共作は、具体的に計画されながら、ジミの死によって実現しませんでした。

プリンスとマイルス・デイビスの共作は、具体的に計画されながら、マイルスの死によって実現しませんでした。
posted by BustaCat at 01:04| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽 全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。プリンスが使ってるワウペダルって何かご存知ですか?
Posted by たかはし at 2014年10月07日 12:47
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