2005年10月15日

AGHARTA

agharta2.jpg
Agharta/ Miles Davis

1975年2月11日、大阪フェスティバルホールにおける
マイルス・デイビスのライブ・アルバム。

私にとってのこのアルバムは、一直線に Jimi Hendxrix, Band Of Gypsyの延長線にある。

 70年代エレクトリック・マイルスの最高峰との声もあるが、実はこの時のマイルスは体調を崩しており、この後長い休養期間に入る直前だった。しかし、自叙伝によると、この休養は体調を壊したことが理由ではあるのだが、実は、精神的な疲れも多々影響していたようだ。
 しかしながら、マイルス自身はこの時のバンドが打ち出したサウンドを、かなり気に入っていたように見受けられる。

 自叙伝から彼の言葉を拾ってみると
「うまい具合にバンドからヨーロッパ的な感覚が消えた」
「分厚いアメリカ・アフリカ的なグルーブ……」
「重みのあるアフリカ的なスタイル……」
「リズムが最高に強調されてソロは重視しない」

 マイルスはジミ・ヘンドリックスのようなサウンドを求めていたが……
 ジミのフォロワー達は、ほとんどが白人で……
「黒人のようなリズムギターを弾くことができなかった」
 もう、これだけで、マイルスが何を求めていたかがわかる。
その結果として、レジー・ルーカスとピート・コージーという二人の黒人ギタリストを抜擢することになった。

この時のバンドのメンバー
Miles Davis - organ, trumpet
Sonny Fortune - flute, alto & soprano sax
Reggie Lucas - guitar
Pete Cosey - synthesizer, guitar, percussion
Al Foster - drums
Michael Henderson - electric bass
James (Forman) M'tume - percussion, congas, rhythm-box, water-drums

 メンバーを見てのとおり、このバンドはギターバンドなのだ!!
 マイルスとジミが共演していれば、おそらくこのライブのサウンドにとても近いものが聴けたことだろう。
 ピートはジミのようなカッティングを刻み、レジーはジミを思わせるソロを弾いている。直接的に似ているわけではないのだが、誰もがこの二人のプレイを合わせたサウンドにジミを聴くに違いない。
 決して聴くことができないジミとマイルスの共演の代わりに、私はこのアルバムを聴く。ジャズ・ファンの評価などどうでもいい。

 暗闇の中にアフリカが聴こえる。
 熱い。
 しかし、これはもちろん現実のアフリカ大陸の音ではない。これは、アフロ・アメリカンにとって失われた地としてのアフリカの音だ。
posted by BustaCat at 23:56| Comment(2) | TrackBack(0) | FUNK/P-Funk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは!書き込みは久しぶりですが、いつも楽しく読ませていただいております。
アガパン!私も大好きです!
マイルスの自伝のジミとの交友のくだりなどは、読んでいても本当にワクワクしてしまいますよね。
かなわぬ夢ではありますが、マイルスとジミの共演、更にもしジミが、存命であったならば、マイルス、ジミ&プリンスなんていう、たらればの話でも目眩がしてくるようなことまで・・・なんという2ギターバンドでしょ!

いや、待って下さい、きっとNPGからのリリースとなるでしょうから、御大クリントンも参加か!?
などと長々と、しょ〜もない話で申し訳ありません。
Posted by bay58 at 2005年10月16日 18:16
bay58さん。どうもです。
アガルタ・パンゲアは、『純粋ロック少年』だった頃(笑)に聴かされて、結構ショック受けたんですよ。
確かに「たられば」は空しいと思いつつ、いろんなこと考えちゃいますよね。

ところでプリンスは、なんかのインタビューで「ジミ・ヘンドリックスよりもサンタナに大きく影響受けた」なんて語っていたりします。今度このあたりのこと書こうかとも思ってますんで、また遊びに来てください。
Posted by BustaCat at 2005年10月17日 02:08
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