2009年05月05日

LOTUSFLOWER その3

その1の混乱を収拾すべく書き始めたその2ですが、どうやら傷口を広げてしまったようなので強引にまとめます。

今時、サイケデリックをベタに作品化できるアーティストは、プリンス以外に考えられない
ネタとしてのサイケデリックは再三やってきたが、今度は堂々たるベタである

ギターが異様にテンション高いし、ジミオタぶりも徹底している

FUNKもきちんと決めてきた

よって、プリンスキャリアの総括といっても過言ではない

・・・なんか最初から、素直にこう書けばよかった、という気がしています。
その2も、こっそり直しました。

プリンスマニアは既に持っているでしょうが、迷っているプリンスファンの方々は、絶対に「買い」です。


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2009年05月04日

LOTUSFLOWER その2 恩寵の扉

読み返してみると、悪文の見本のような前の記事の続きです。

最初に、前の記事で悲しい誤記(笑)に気がついて訂正しておきました。
「Around The World In A Day」と記すつもりのところを、何故か「Rainbow Bridge」と書いてしまいました。くだらない記事とはいえ、一番肝心の一節で誤記してしまったのがなんとも口惜しく、その部分を再掲します。

「Around The World In A Day」や「Sign’O’The Times」など、プリンスのキャリアの中でもコアになってきたサウンドを、その参照先をあえて明示するような手振りで丁寧に再構成したアルバム。

ここで、「コアになってきたサウンド」などと、勿体をつけた言い回しをしているのは、早い話がサイケデリックのことです。
これまでの自分は、例えば 「Around The World ...」 をサイケデリックの参照云々といったネタ的ラベル付けで語ってしまうことがどうにも口惜しく、あくまで作品として評価したい、という素朴なファンの気持ちを持っていました。

でも、ぶっちゃけた話、「Around The World In A Day」 も 「Sign’O’The Times」 も、サイケデリック以外のなにものでもないのです。でも、しかし・・・殊更にプリンスという人は、タグ付け的なベタ解釈を断固として拒もうとするかのような、強い意志を長年にわたって固持してきたのは間違いないし、その作品は解釈を拒む過剰をいつも維持してきました。それを思うなら、「Around The World…」 をサイケデリックと呼ぶのはやはり辛いのです。
長い続きを読む
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2009年04月26日

LOTUSFLOWER/ PRINCE その1

最初に、割と、どうでもいい話です。
某大手通販サイトで、このアルバムを「豪華3枚組み」と紹介していたのですが、
「豪華」というのは完全に嘘です(笑
正しくは「お買い得3枚組み」、もっと正確に言うと「お買い得 2+1セット」ですね。¥2、200だったかな・・・

手にとって眺めた感触はほとんどブート盤ですね。ただし、ブート盤以上に楽しめる「お買い得」盤であることは保証します。

ジャケ裏の記載をそのまま書くと

Your 3-DISC SPECIAL EDITION INCLUDES:

Elixer/ Bria-Valente
LOTUSFLOW3R/ Prince
MPLSOUND/ Prince

となっています。

今回は、3枚組みのうち、『LOTUSFLOWER』だけについてだけ手短に印象を書くことにします。

というのも、もう1枚の『MPLSoND』を、『LOTUSFLOWER』とまとめて語るのは絶対無理!・・・だと感じたからです。この2枚を分けてくれたプリンスに感謝します(笑
ひとつにパッケージされた作品では―なく、別々のアルバムとして切り分ければ、少しは楽に受け止めることができるような気がするわけです。

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2008年05月13日

Planet Earth〜PRINCE_CONTROL さんへのお返事

以下は、前の記事「Planet Earthのレビュー」にPRINCE_CONTROL さんがつけてくれたコメントへのお返事です。

PRINCE_CONTROL さんは>今年出るアルバムのための軽い前口上のようなもの と仰っているのですが、そうであることを切に願います。

なるほど、仰るとおりこのアルバムは「戦略的」なのかもしれません。
聞くところによればPrinceのアルバム セールスの半分はUSで、残りの半分がUS以外だそうです。日本はその中でどのくらいのシェアなのでしょう?
世界というマーケットを相手にした音楽戦略というのは、とても私に想像のつくものではありません。
このアルバムのセールスがどの程度であるのか知らないのですが、雑誌などの批評や、若い(と思われる)人たちの反応を見ると、戦略はかなり成功しているように見受けられます。
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2008年04月13日

Planet Earth

Planet Earth

1. Planet Earth
2. Guitar
3. Somewhere Here On Earth
4. The One U Wanna C
5. Future Baby Mama
6. Mr. Goodnight
7. All The Midnights In The World
8. Chelsea Rodgers
9. Lion Of Judah
10. Resolution

遅ればせながらのレビューです。
この4月でPrinceはデビュー30周年なのだそうで、ちょうどいいタイミングかもしれません。

いつになくレビューしにくいアルバムです。もっともPrinceの場合、レビューしやすい作品などあり得ないかもしれません。

1曲目のタイトルトラックをリビングで聴いていたら、家族から「これPrince?!・・・キング・クリムゾンみたい」という驚きの声があがりました。キング・クリムゾンというのは極端かもしれませんが、いいたいことはよくわかります。私は最初に聴いたときピンク・フロイドを連想しました。似たようなものか・・・。
60年代末のUKプログレッシブロックを思わせる大袈裟な構成とサウンド、内実はシンプルなサウンド。やはりどちらかというとピンクフロイドでしょう。強いていうなら、Electric Lady Landの後半を思わせると言えなくもありません。

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2006年06月07日

Happy Birthday Prince

今日はプリンスの誕生日。

私は仕事でウチへとうぶん帰れない(泣
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2006年06月05日

Prince@American Idle

"Ameriacan Idle"というFOXの番組にPRINCEがゲスト出演するのを目撃。
"Ameriacan Idle"なんていう番組が人気なこと自体全然知らなかった。

それ以前に……
ネット上のプリンス情報としてゲスト出演のことを知ったのだが、当初、FOXを自宅で見られる人がうらやまましい、なんて思っていた。

ところが……
ふと思って調べてみると、自宅でFOXが見られるということがわかった。
ウチがCATVなのは知っていたが、ほとんどTVを観ないので、どんなチャンネルがあるかさえ知らなかった。WOWOWとCNNが観られるは知ってたけど……。
結構間抜けな話です。

それで、そのプリンスだが……
まさか、オケで口パクなんてことはないだろうと思っていたが、さすが、ちゃんとバンドでやってました(と思う)。あるいは、打ち込み+バンド、かも。
TV用の短めのステージアレンジがきちんと施された"Lolita"と"Satisfied"。
ステージ・アレンジなかなか良かったです。
"Lolita"をCDで最初に聴いたときは、冒頭の80年代シンセ・ブラスにひたすらびっくりしてたんですけど、ステージアレンジで聴くと、まさに典型的なPRINCE.POP.FUNKそのもの。要するに私は、イントロ・サウンドのインパクトにいつまでも振り回されていたというわけで、私の耳もあんまりあてにならないなぁ(笑
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2006年05月25日

"Fury"のギター

NPGMCの玄関PVが"Fury"になっていました。
私が思わず注目してしまったのは、PVで殿下が持っているギター。
一見Stratocasterに見えますが、これは多分
Fender USA Bullet というギターです。
(ヴィデオ解像度でははっきりかくにんできないのですが、よく動き回ってるし)
Bulletというのは、80年台に生産されていた、Stratocasterの入門版という感じの安いギターなんですが、生産期間が短くて、今ではレアものとして結構いい値段がついているはずです。
Fender USAの製品ですが、おそらく日本で製作していたと思われます。

このBulletというギター、ストラトよりも若干ボディが小さくて、レースセンサー仕様のためパワーが安定しており、とても使いやすくていいギターらしいです。
私もFender USAのレースセンサー仕様Stratocasterを使っているのですが、とにかく安定感は抜群です。狙った音がすぐに出せるんですよ。

ギターというのは値段が高ければいい音がする、というものではなくて、安物でもとんでもなくいい音がしたり、逆に高くてもロクな音がでなくて、床の間に飾るくらいしか用途のないヤツもあります。
安いギターをいろいろいじって、いい音をさせるというのは、ギタリストには結構隠れた「お楽しみ」だったりするんです。CHARのMustangとかいい例ですね。

プリンスはこのギターに、おそらくチューニング・アジャスタをつけて使ってます。
いかにもプリンスらしいマニアックなギターの選び方で感心してしまいました。

ただ、アルバムの録音では"Fury"はStratoで弾いていると思います。だって、アーミング使ってるもん。
ところで"Fury"のギタープレイあらためて聴いてみたのですが……
スゴクいいじゃないですか。
今まで"Fury"だけ飛ばして聴いてたので気がつかなかった。やっぱり最初の先入観だけで聴くのはまずいですね。プリンスの場合には特に(反省)。
後半のJimi的なアーミングのプレイは、
☆☆☆☆☆ ものです。脱帽……
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2006年04月15日

3121 Aftermath(3)

 そういうわけで(どういうわけだ)3121の続きです。
昨日、クレイジーなPrinceマニアの友人CIAOさんと3121について電話で長々と討論しましたのでその結果を報告します(笑

 「討論するほどの話題かよ−」って……話題なんだよ−!

 彼女はPrince "For You"の時代からの筋金入りのPrinceマニアです。因みにCIAOさんの息子は目下Jimi Hendrixに夢中、だそうで、なんとも正しい!
 私がPrinceを聴き始めたのは完全にCIAOさんの影響です。一緒にバンドやってましたから。
 ところで、彼女は現在も音楽業界で仕事をしてる人ですので、そういった意味でのバイアスはさっ引いて考えます(笑
 それで彼女の3121に対する感想を、私の言葉で勝手にまとめると、
3121は、Princeのデビュー当時のフレイバーと、コンテンポラリなR&Bサウンドが渾然と折り重なっている……とのこと。

 Princeのデビュー当時のミュージック・シーンというのは、所謂ディスコ・サウンド全盛期で、音楽ファンにとっては暗黒の時代でした。音楽ファンにはものすごく退屈な時代であり貧困の時代だったんですね。別にビージースやアバが悪いというわけではありません。問題は猫も杓子も同じサウンドになっちまった……というところです。スティービー・ワンダーが"Key Of Life"で頂点を極めた後、ブラック・ミュージック・シーンはほとんど瀕死の状態だった、と言ってもいいくらいです。もちろん、良質の音楽はちゃんと存在していたんですけど、ダンス・ミュージックに押し潰されているような状況でしたね。
 そんなわけで、「あの」暗黒時代のブラック・ミュージック・シーンにデビューした若き天才Princeは救世主のような存在だったはずなのですが、日本ではごく一部で注目されるのみでした。
 デビュー時のPrinceはゲテモノどころか、才能の誉れ高き「優等生」だったんですね。その優等生の秀才ぶりはデビューアルバムでしっかり聴くことができます。
 その後、ブラック・ミュージック・シーンがクインシー・ジョーンズ一派を筆頭に、暗黒時代から抜け出すにつれて、優等生で秀才の殿下は、何故かゲテモノへと突然変異してゆくわけです。それでも殿下の(音楽的な)育ちの良さは、どんなゲテモノに化けても決して隠すことはできなかった……
 
 以上はあくまで私の初期プリンス感なんですが、CIAOさんの感想を踏まえてあらためて3121を聴いてみると、この作品は、Princeの「素顔」と「厚化粧」が等しく混在しているように思えてきてました。長年化粧をしていると、化粧顔も「もう一つの」素顔になる、とでもいいますか……
 そして、狙ったのか気まぐれなのかは定かではありませんが、今回のサウンドは80年代初頭サウンドを強く意識しているのは間違いないように思われます。

 因みに所謂80年代サウンドと、80年代初頭サウンドは全然別物です。Princeはミュージック・シーンの大きな境界を跨いで突然変異したんです。

 まだまだ続く

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2006年04月11日

3121 Aftermath(2)

いよいよ待ちに待ったprince_controlさんの3121レビューが読めました。
いや、大袈裟抜きに、prince_controlさんと、もう一人、私の古い友人でクレイジーなPrinceマニアであるCIAOさんの感想を聞かなければ、私の3121に対する評価は決定しません(笑

ただ、prince_controlさんはこのところお忙しいみたいで、レビューは未完です。ただ、レビューにあたって面白い企画を始められたので、私ものりたいと思ってます(←時間かかりそうだけど)

prince_controlさんは、3121とEmancipationの(印象の)近似を指摘しておられるのですが、これは、全く思いつきませんでした。
言われてみると、確かに、Emancipationというアルバムは、曲を厳選して1枚にまとめたら、記録的なセールスを記録したかもしれない……などと思いました。
それでいうと私が最初に3121との近似を思ったのは"Diamond and Perals"かな……割と月並みな連想?
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2006年04月04日

3121 Aftermath(1)

3121が月8日付ビルボードのアルバムチャートで、初登場1位だそうです。
なんでもバットマン以来17年ぶり(!)とのこと。
プリンスBLOGさん

売れてる感じはしてましたがすごい勢いですね。

面白いのは、新旧Princeファン、老若Princeファン(笑 の間で、評価が分かれているように見えるところ。
評価が分かれるという意味では、Musicology以上に問題作かも?

で、ものの勢いで、というかプリンスBLOGさんとこの記事につられて立ち読みしちゃいました「Rockin' on」誌掲載の3121全曲レビュー。
「Rockin' on」読むなんてほんと−−−−−−に久しぶりです。

高見 展氏ってどういう人かよく知らんのですが(すいません
氏のレビューを読んだ感想として、
Princeに対する感性(?)は、(私と)さほど変わりない(?)のだけれど、そもそもFUNKに対する感性が、根本的に違うのだな……という印象を持ちました。
どちらかというと、私のFUNKに対する感性が変態なのでしょう(笑

因みに、コテコテにベタなFUNKマニアは、Princeをあまり好まないように思うんですが、どうなんでしょうね?
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2006年03月26日

Prince 3121 レビュー

3121album
 先行して聴いていた曲があるとはいえ、リリースされてからまだ1週間もたたない Prince のアルバムにレビューを書いてしまうのはあまり得策ではないかもしれない。と思いつつiTuneのカウンターを見たら、多い曲はもう18回も聴いていたりする。
 殊更にこのアルバムはどちらかと言えばPOPアルバムだと思うので、もうレビュー書いちゃっていいでしょう(笑

 今にして思うと、前作 『Musicology』 は(比較の問題として)やや難しい作品だったかもしれない。単なるPOPアルバムとはとてもいい難いし、ある種の絶妙なバランス感覚に基づいて構成されたと思われる作品の、その全体像が、なかなか捕まえられなかったように思い出される。
 『Musicology』 は、ある種のプライドと気品に満ちていたように思えてならない。その意味でいうと今回のアルバム『3121』は、いい意味でも悪い意味でも Prince らしい『猥雑さ』が戻ってきたようだ。その猥雑さはかなり際立つとはいえ、いつもの密室性がやや薄れ、健康的?健全?とすら言ってしまえるようなサウンドに少しだけ驚かされた。もちろん「プリンスのアルバムとしては…」という前置きつきだけれど。

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2006年03月22日

サクラサク、3121キク

3121_desk.jpg

 レビューは追ってじっくり書くことにして、あまり時間もないので、ファースト・インプレッションをメモ書き的に書いてみます。

 基本的には、Musicologyのしっかり延長上にある作品でしょう。メジャーからのリリース、リラックスしながらも自らのスタンスをかなり強烈に主張、というような意味で。
 でも、リラックスの仕方がちょっと予想外で、それは、自信の表れと受け止めれば悪いことではないのですが、全体としてテンションが低めではないか……という印象は持ちました。FUNKのパッションよりも、クールなリリシズムの方が印象に残りましたね。
 この人の場合、たとえ『売り』に走ったとしても、きちんと佳作を出してくるところがいつも感心するスゴイとこなわけなんですが、今回についてもそれがあてはまる、というのはつまり、売りに走ったという印象はあります。それでも私個人的には、売りに走った彼の作品嫌いじゃないんですよ、むしろ好き、というかどうしても憎めないという場合が多いです。
 サウンド・クオリティ、完成度は十分に高いです。間違いなくPRINCE 印でしょう。プリンスファンは多分みんな喜ぶんじゃないんでしょうか。セルフカバーもあるし、スライが出てきたりとなかなか楽しいアルバムではあります。

 今回は、Tamar こと Ashley Ta'Mar Davis を大きくフューチャーしたところがポイントかもしれません。この人の VOICE ひじょ〜〜〜に良いです。さらにこのTamarが属する女性だけのJazz/FunkバンドAngaza から、ドラマーのCora Colmanが引っ張られています。さらにJoshua DunhamというベースシトがCoraと一緒にTe Amo CrazonとGet On The Boatの2曲でリズムセクション組んでるんですが、この二人夫婦なんだそうです。 しかも、この二人Frank McCombのバックとして2004年にブルーノートに来日してますね。
 ところで、Angazaというバンド、とても爽やかなカリビアンブルーに染め上げられたサウンドを持つバンドで、日本人(日系人?)Noriko Ollingという人がリーダー。なんというかBGMとしてばっちりご機嫌という系列のサウンドです。サウンド的にはPrinceと全く無縁に思えますが、実は、カリビアンブルーのリリシズムというのを、Princeはずいぶん昔から持っていたと思うんですね。もっと言えば、カリビアンブルーの爽やかな美しさの下にある切ない悲しみの方ですね。これは、BlackMusicの背後にある心象の底辺を支えているといっても過言ではないように思ってます。
 まぁこのあたりはレビューでゆっくり書きます。後いろいろ調べたいこともあるし、今夜は時間切れ!
 
 まぁ、あくまで第一印象なんで、レビューでは全然違うこと書くかもしれません。
 でも・・・ファースト・インプレッションって大事だよね(笑
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2005年09月17日

AROUND THE WORLD IN A DAY

atwid.jpg

先進性よりも完成度の高さを云うべきアルバムだと思う。
時代を先駆けるというよりは、時代の中心を正確に突いている。他のアーティストが、まだ時代の中心がどこにあるのかを測りかねている中で、このアルバムはあきらかに突出していた。
今、現在の時点で「80年代的」と呼ばれるサウンドに、このアルバムは既にとどめをさしている。その意味で、このアルバムと、翌年にリリースされたピーター・ガブリエルの『SO』を並べて置きたい。
今、この2枚を聴き返してみると、80年代半ばにして、80年代サウンドは終わっていたかもしれないと思わせるものがある。
この2枚のアルバムに共通しているのは、時代の流行を貪欲に取り込み、実験的なフレイバーを漂わせながら、実は、むしろ完成度にこだわったゴージャスなPOPアルバムであること。
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2005年09月06日

1999の謎(続き)

前の記事の続きです。

プリンスのアルバム『1999』のリリースは1982年。この当時1999年というのはずっと未来だったのに、今や過去……。溜息。
「近未来感」というのは、この当時の時代を示すキーワードかもしれない。ややこじつけめくが、映画『ブレードランナー』が公開されたのもたしかこの年。アルバム『1999』を聴くと、私はブレードランナーをすぐに連想してしまう。温もりを微かに秘めた無機質さ、とでもいうのか。アンドロイドの音楽、とでもいうのか。
Controversy からの延長線と捉えてしまえば、すんなりと通ってしまうが、1999におけるグルーブ感を「圧殺」したかのようなサウンドは、今聴いても病的だし、当時においては著しいインパクトを持っていた。
アルバム全体を濃密な統一感が支配している。その統一感はある種の緊張感を生み出している。アンドロイドが支配するサウンドの中、生身の人間がつけいるスキがない。

にもかかわらず"Lady Cab Driver"という曲が収めれられている。
この曲のナチュラルなビート感、心地よいFUNKグルーブは、アルバムの中で異彩を放つ……どころの騒ぎではない。突然混入してくる、全くの別世界だ。
この凄まじい違和感は形容に困るような代物。モノクロの写真の一部を極彩色で塗りつぶしたような奇妙な感覚。
この一瞬の別空間によって、アルバム全体の統一感が逆に際立つ。そして、このたった一曲だけのナチュラル・ファンクがあまりにも強い印象を残す。
……そういう計算だったのだろうか??

このアルバムの数年後になって、またしてもYMOの細野晴臣が『Sex, Energy and Star』というアルバムをリリースしている。これはまさにブレードランナーのようなアルバムだった。細野氏はこのアルバムの終端で、ジェームス・ブラウン御大をわざわざ引っ張り出して"Get Up(Sex Machine)"を録音している。FUNKの歴史の中で最も奇怪なSEX MACHINEだった。私は、この引き攣ったようないような異様なSEX MACHINEを結構気に入っていた。丁度、Scritti Politty が、アレサ・フランクリンに捧ぐアルバムで一世を風靡していた頃だと記憶している。

プリンスは、いつも時代に寄り添っている。時として時代を先行するようにもみえるが、実際には常に時代の中心にいた。
しかし、流行に敏感なイノベーターとしてのみ彼を評価することはできない。そうすると彼の重要な側面を見逃してしまう。
単に流行に敏感なだけの音楽の寿命は、せいぜい10年。
しかしプリンスの80年代サウンドは、今現在も色褪せていない。それは何故なのか、そこを捉えないと、彼を見失うことになると、私は思う。
【追記】
読み返すと、論旨が逆説めいていて非常にわかり辛いですね。
こりゃ悪い文章の典型だ(笑
後日、フォロー、整理します。
おやすみなさい。

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2005年09月01日

1999::Lady Cab Driver の謎(坂本龍一とプリンス)

1999.jpg

一見何の関係もないが、YMOとプリンスが同じ年にデビューしているのは、ほんの少しだけ注目してもいいかもしれない……

アルバム“1999”に、Lady Cab Driverという曲が収められているが、プリンスの数多い曲の中でもこの曲ほど難解な曲はない。曲自体が難解なのではない。曲自体はむしろとてもわかりやすいのだが、この曲がこのアルバムに収められていることが、私にはどうしても理解できない。

私の記憶では、80年代の日本の多くのレコードショップで、プリンスは“ROCK”の棚に分類されていた。プリンスの知名度を上げるきっかけになったのが“Purple Rain”であることを考えれば、これは別段不思議ではない。
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2005年07月28日

殿下散散〜各々のプリンス

友人と音楽話をしていて、例えば、スティービー・ワンダーに関して、基本的な評価が割れるということはありえません。

が,対照的に…プリンスについては、各々のプリンス評価があって、それらは全くバラバラですね。実に見事に散けます。
自分と友人達の間では、ファンクとかグルーブというものについての共通体験や共有感覚があるハズで、他のミュージシャンに関しては、その共有感覚で話をしているハズです。なのに、ことプリンスの話になると、それぞれにまったく別の感性が働くみたいですね。
同世代の音楽ファンの間ですらこうですから、世の中一般の音楽ファンを考えれば、ましてや……です。

ネット上のプリンス・ファンサイトに書かれた、プリンス評価というのを読んでいると実に楽しめます。それは、見事に散けていて、各々の「プリンス」があるからです。

数としては、やはり、というべきか80年代プリンスを好む人が多いらしい。
“ロックなプリンス”だけを偏愛する人がいる。
逆に“ファンクなプリンス”だけを偏愛する人もいる。
評価が高いのは、"Sign 'O' The Time"、"Parade"あたり?
人気が高いのは、"Purple Rain"、"Around the Wrold〜"あたり?

この辺はいいんです、各自の好みということで……
ただ、私がちょっと気になるのは、

"Musicology"の評価が異様に低い、ということ

曰く
「渋過ぎ」「喰い足りない」「よくわからん」「退屈」等など、
果てには「イノベーションは終わった……」

イノベーションは終わった……って??
弱ったな(笑
まぁ言わんとすることは、わかならいでもないけど、

そういう君達に問う!!音楽のイノベーションとは何ぞや(笑

そういうわけで、今後プリンスを語る戦略を少し変えようかと思ってます。
戦略なんてなかったけど(笑
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2005年07月19日

Lovesexy と Black Album 暫定完結編

ただでさえ暑苦しい夜に、暑苦しい抽象論を書くパワーが残ってないので、いきなり暫定版の結論を書きます(笑

■Lovesexy
プリンスのキャリア中で、最高の FUNKY POP。
80系プリンスポップの総括をFUNK化するという最高のプレゼント。

■Black Album
プリンスのキャリア中唯一のFUNK教科書。
プリンスが凡庸なFUNKを演るとどうなるか、という楽しい事件。結果は……プリンスは何をやってもプリンス!

是非つけくわえておきたいのは、
この2枚のアルバムで、「助演女優賞」を捧げたいのが
シーラ・E こと Sheila Escovedo!!
ここではシンボルとしての Sheila E ではなく敢えて Sheila Escovedo と呼びたい!
この2枚のアルバムでの、異様に官能的なFUNKの騒めきに一役買っているのが彼女だと思います。

音楽を解釈しようという試みは、云ってしまえば、美味しい料理を解釈するのと同じこと。
無理です!!
でも無駄だとは思ってません。
無理を承知で解釈のモチベーションを煽るのが、プリンスと言う料理の美味しさです。少なくとも私にとって……あくまで私にとって。

お後がよろしいようで(笑


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2005年07月17日

Lovesexy と Black Album その2

前の記事の続きです。

先にBA(Black Album)とLS(Lovesexy)は、クリエーターとしての破壊行為であると述べてみた。これをもう少し丁寧に説明すると、BAはある種の自殺行為だったと思う。それは実行直前にキャンセルされることで、つまりは自殺未遂に終わる。6年後の改めてのBAのリリースはいわば、リスト・カットの傷跡を公開して笑い飛ばすような行為であったように思える。そう捉えるとBAのリリースはいかにもプリンスらしいナルシズムなのかもしれない。であればLSは、自殺未遂の後の再出発宣言であるとこじつけることもできる。
プリンス・ファンならすぐにピンとくると思うのだが、この自殺行為は、彼のマーケティング・イメージ〜商標としての“プリンス”という「名前」を殺して「記号」と化してしまうという後の行動に密接に対応している。
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2005年07月16日

Lovesexy と Black Album その1

プリンスの作品群は大きく80年代系と90年代(以降)系に分けることができると思う。
私は個人的に90年代系を好む。その理由を述べるのが(大袈裟に言えば)この記事のテーマだ。

80年代のプリンスには明らかな戦略があって(それは成功をおさめたからこそ「明らか」と言えるのだが)おそらくほとんどのプリンス・ファンはこの戦略を受け入れる側にいると思う。私自身がそれ(80年代系戦略)を受け入れないわけではないのだが、手短には説明できない「抵抗感」があることは否めない。
それに対して、90年代系のプリンスは、明確な戦略を最後まで打ち立てることができなかったように見受けられる。だから90年代のプリンスには混迷・混乱というイメージが付きまとう。例の記号化などという事件もそのことに拍車をかける結果となっている。
そして、80年代形と90年代系を明らかに分かつ境界線となっているのがLovesexy(以下LS)とBlack Album(以下BA)という二つの作品であると思う。
一般に「境界」は、実に多くのことを物語るものだ。だからこの二つの作品はプリンスというとてつもない『怪物』を理解するうえで欠かせないものであると私は考えている。プリンスの音楽を『裸』にするのにこれほど好都合なアルバムはない。何故なら、これらのアルバムでは、彼の肉体的な音楽性と精神的な音楽性、あるいはもっと平たく言うなら、音楽のボディとコンセプトをはっきりと読み取る――識別する――ことができる……と思う。
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