2005年10月19日

Beck-Ola?

magritte_la_chambre.gif

この絵を見て、ジェフ・ベックのBeck-Olaを思い出したでしょ。
もっとも、ジェフ・ベック・グループは2期の方が人気があるから、Beck-Olaは知らない人の方が多いかな。
この頃のベックは、ZEPPを横目でみながら、かなり焦っていた時期ですね。
ロッド・スチュワートにいたっては、この頃の(自分の歌)を、思い出すのもイヤだ、とまで言っっちゃってます。でも、この頃のベックに特別な閃きを感じて絶賛する人もいます。

さて、この絵は、マグリットの"La Chambre d'écoute"という1952年の作品。英題は"Listening Room"
ジェフ・ベックがマグリットを好きだったのかどうかはよく知りません。

ルネ・マグリット (René Magritte) は、シュールレアリスムを代表するひとりとされるベルギーの画家ですが、「目に見える思考」という言葉が示すように、他のシュールレアリストとはかなり方向を異にしていたようです。
マグリットはデ・キリコの作品『愛の歌』に衝撃的な閃きを感じて、強い影響を受けました。

そのデ・キリコですが……
今、東京の大丸ミュージアムで『巨匠 デ・キリコ展』をやってます。
くわしくは、オクターブさんのところで紹介されてます。

で、マグリットにもどって、この人の有名な作品に
pipe.jpg

『これはパイプではない』Ceci n'est pas une Pipe という人をくったような面白いのがありまして、
この作品には、フランスの哲学者フーコー Michel Foucault が魅せられて(というより、この作品の持つ笑いにすいこまれるようにして)同名の本まで書いてます。

フーコーの閃きは、しばしば『笑い』からもたらされています。
得体のしれない、こみあげるような、笑い。

BustaCat@芸術の秋気取り
閃きの秋だっ(笑

posted by BustaCat at 01:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画・アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月09日

バード

Bird1.jpg
バード


たまには映画の話題を。
クリント・イーストウッドによるチャーリー・パーカーの伝記映画。
この映画は、ジャズ・ファンでない人にもオススメできる、というよりも、ジャズ・ファンではないがブラック系の音楽を愛している、という人にこそ観て欲しい映画です。
ただし、あまりにも、重くて暗い映画なので、観るならある程度覚悟しておく必要があるかもしれません。

何故、ミュージシャン、殊にジャズ・ミュージシャン達は、自分の人生を台無しにするほどにアルコールやドラッグにのめり込んでしまうのか、という素朴な疑問がある。
この映画は、その疑問にある意味で答えてしまう。

そして、その答えはあまりにも切ない。

ここでは、BE-BOPの誕生の瞬間、20世紀のブラック・ミュージックの歴史の中で、最も重要なイノベーションのひとつが見事に捉えられている。

イノベーターはいつも孤独…
そして、
時代は(神は?)、イノベーターに対して何故か、いつも恐ろしいほど残酷…
そこに、マイルスやプリンスの鋼のような強さの意味がある。
彼らは、闘うべき相手を良く承知していた。

この映画には一部から批判がある。
曰く、演出が過剰、つまり演出が鼻につくという。
しかし、私にはそんなことはどうでもいい。
むしろ、その過剰な演出によって、クリント・イーストウッドのブラック・ミュージックへの愛情と理解が本物だということを知ることができる。

このあまりにも切ない映画の「救い」は、妻のChan Parkerを演じるDiane Venoraがたまらなくチャーミングなことです。私は一目惚れしました(笑
posted by BustaCat at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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